声 (12)

3.

「あれから、大江君からの連絡はないんだね?」
「はい。こちらから連絡も取れないですし、ピヨネットからも計画関係の連絡は来てません」
 随分日が長くなったと思ったが、時計の短針はすでに7時を指していた。道理で外が暗い訳だ、と小鳥はどこかぼんやりと思う。
ガラスカップ越しに見える水出しのコーヒーに浮かべられた氷はすでに7割方が溶け、せっかく濃く入れたはずのコーヒーは見事に2層に分離してしまっている。
小鳥が社長にコーヒーを持ってきたのは確か5時少し過ぎのはずで、と言う事は社長は小鳥が淹れてきたコーヒーに殆ど手を付けることなく7時を迎えたという事になる。
社長は両肘をテーブルに置き、両手を組み合わせて出来た指の山を鼻下に当てるというお決まりの考え中のポーズで何かを一心不乱に考えており、それでなくても暑い夏場の空気に晒された社長の額にはいくらかの汗の筋が見えた。
 今のところ、何も障害になるものはないはずだ、と小鳥は思う。
大江からの連絡はフェーズの移行以外極力行わない取り決めである。
下手に定期報告などされればいつ足がついて彼に計画の存在を気付かれるか分からない。彼に計画の一端を見せるのはフェーズ3以降の話だ。
ピヨネットの方も、計画に関する連絡は何か障害が起きたときのみに限っている。
連絡がないという事はすなわち事は順調に進んでいるという解釈をして問題はないはずであり、しかし社長のコーヒーの減り具合を見るに何か計画に支障が起きそうな問題が起きている事は想像に難くない。
「何か問題でもあったんですか?」
「……」
 小鳥の問いかけに社長は懐から煙草を取り出した。
小鳥は一瞬だけ顰め面をして社長に非難がましい視線を送るが、社長は小鳥に薄暗い視線を投げただけでライターの火柱を立てた。
小鳥もまた煙草は好きな方ではない。
「…彼からね、大江君が今何をしているか知っているか、と聞かれたよ」
「そうですか」
 計画の中に、フェーズ1で大江が彼に接触するという予定はない。
もちろんIU1次予選を抜けた天海春香の監督指導をする彼がプロデュース活動中に何か行き詰まりを感じて「先輩」たる大江に何か相談したい事が出来たというのは分からない話ではないが、もし単純にそれだけならば社長はとっくの昔にコップの中身を空にしてしかるべきである。
「どんな様子でした?」
「どうという事はない、という振りをしていたようだがね。流石プロデューサー歴1年目、まだまだ腹芸に関しては後手に回るようだ」
 彼は隠し事がある時は目が泳ぐようだね、と冗談じみた事を言う社長の目には冗談の色は全くない。
その表情にははっきりと「感付かれたかもしれない」と書いてあり、小鳥はため息をついてデスクの裏側に回りこんでブラインドカーテンのフレームを指でめくった。
陽が落ちて薄暗くなったのは昼間は青い空だけで、9階の社長室からは夜も活動する都会人たちの旺盛な経済活動がほの明るい夜光の光に透けて見えるようだった。
「感付かれましたか」
「大江君が今どこで何をしているか知っているかと聞かれた。大江と言う名前のプロデューサーなど他にもいるかも知れない、とは言っておいたが、あれは何か感じている風だったな。―――ええと何と言ったか、四条、」
「四条貴音、ですか?」
「貴音だ。うん。四条貴音。大江君が961で担当している子だったかな。彼女が何か言ったのかもしれんね」
「そのくらいなら許容範囲でしょう。どうせ8月のIU2次予選で大江さんが彼に直接接触することになってます。それに―――」
 小鳥はそこで言葉を区切り、ブラインドから指を引っこ抜いて下界と社長室を隔離した。
今日は残念な事に木曜日であり、と言う事はノー残業デーではなく、彼をはじめとした何人かはまだ社内で業務に勤しんでいるはずである。
 『天海春香』のEランクアップは多少の残業を彼に強いている。
このくらいで残業をしているようではフェーズ4以降で死ぬんじゃなかろうかと思わなくもないが、その辺りは彼の若さに期待するほかない。
「それに、このくらいで破綻するような計画なら最初から961側も乗ってきませんよ。…向こうにはサポートもお願いしてるんですよね?」
「うむ。黒井には大江君の活動に関するトラブルは相応に抑えてくれるように協力を取り付けてある。四条貴音も範疇だろう。あれもなかなかどうして慎重な男だからね、向こうの火消しは頼んで問題ないはずだ。ところで、ピヨネットの方の窓口は相変わらず君だけかね?」
 返事の代わりに溜息が出た。どれほど961に協力を依頼しようと765側で計画が漏れてしまえば全て水の泡だ。
他の先輩プロデューサーたちを見て彼もピヨネットの情報網の広さはそれなりに知っているようだが、まさか人探しにピヨネットを活用するという発想はまだ持ち得ないのではないだろうか。
 もし――-―もし仮に彼が小鳥以外のピヨネット会員に接触することがあっても、接触するほどに近しい位置に存在している会員たちには知らぬ存ぜぬをつき通すように指示してある。
小鳥の溜息にすまん、と返事をした社長は灰皿に火種を押し付け、今までその存在を忘れていたカップをおもむろに手に取った。
「君はまだ帰らんのかね?」
「帰りたいから社長室に来たんじゃないですか。早くコーヒー飲んじゃってくださいね、社長は放っておくとカップそのままにしちゃうんだから」
 それはすまないと言う社長の顔には、まるで娘に怒られた父親のような雰囲気がある。



 あれは確か5月の初めの水曜日で、初めてプロデュース課に配属された週で、本格的に始まった今年度のプロデュース活動の無事を祈って、という名目だったと記憶している。
『そんじゃ、今年の無事を願って!』
 かんぱーーーい! と言う声が聞こえた瞬間、ビールの注ぎ口を口の中に突っ込まれた。
大江の無茶苦茶ぶりは大江がOJTに着いたこの2週間でいやと言うほど分かっていたが、まさか瓶を口の中に突っ込まれるとは露ほども思っていなかった新米は驚愕に目を見開き、始まった瞬間に泥酔ボルテージをMAXに引き上げた大江はそんな新米の顔を見てげははははと笑う。
『ごへっ、お! 大江さん! マジ洒落んなんないっすよそれ!!』
『わははははは!! これこそ765プロデュース株式会社営業部プロデュース課恒例“タコ口の刑”だっ!! 辛気くせー顔しやがってからにお前酒飲めねえ訳じゃねえんだろ?』
 確かに飲めない訳ではない。が、酒の強弱に関して言えば新米は間違いなく弱い方だ。
潰された数は数えるだけで二日酔いの頭痛が蘇ってくるような気がしてカウントした事はないが、間違いなく両手の指で収まらない回数ノックダウンされていることだけは確かである。
『あータコ口の刑だ。何大江お前早速やってんの?』
『いーじゃねーかよ別にいつやったって減るもんじゃねーし。まだまだビールは沢山あるしなヒヒヒヒヒヒ』
『せっ、先輩! 助けてください!!』
 さっそく無礼講をやらかした大江に向かってため息を付いた先輩社員に新米が助けを請うと、先輩社員は可哀そうな若輩を見る目でただ一言『諦めろ』とだけ言った。まさに四面楚歌である。
横を見れば大江が真にいぎたない笑みでニヤニヤと新米の顔を眺めていて、新米はそんな大江に恨みがましい視線を送る。
『よっしお前それ口付けたかんな、きっちり飲みきれよ? お代りは自由だがお残しだけは認めん』
 アルハラもいい所ではないか。
ふざけんなと心の底から思うと同時に、この課でこれから先やっていけるのかと新米は本気で思う。
 4月の集合研修期間中ドロップアウトしなかった新米の同期は全部で20人程いたが、そのほとんどは一般事務や一般営業に回された。
プロデュース課に配属されたのは新米一人きりであり、一般事務に回された同期連中とは職場の階も業務の中身も恐ろしいほどの隔たりがあったために1か月苦楽を共にした連中との付き合いも中々し辛くなってしまった。
大江や他の先輩社員たちはそんな新米を哀れに思ってか結構な頻度でちょっかいを出してくれてはいるが、それもアルハラじみていれば有難迷惑と言うものではあるし、そもそも―――そもそも、新米は最初からプロデューサー志望だったのだ。
最初からプロデュース課に配属されたのは一言に言えばラッキーだったし、憧れだった仕事につけるのであればと今の肩書きそのものな事務の仕事も決して腐りながらやっているわけではない。
大江のケツにくっついて仕事を見ている今も学べることは腐るほどあるし、いつか大江から独り立ちしてプロデューサーとして業務に精を出すことを思えば教科書は多い方がいい。
 が、学ぶことが多いという事はすなわち仕事が多いということも意味する。
今は大江のおこぼれを預かるような事務仕事しかしていないが、それでなくとも量の多い書類の束は毎朝テンションが落ちる原因ともなっている今、これに加えてアルハラなどされ続けた日にはいつか胃に穴が開いてしまうような気がしてならない新米である。
『いやーそれにしてもようやく新人回してもらえるとはね。去年も一人も来なかったからなあ、早く使えるようになれよお前』
『…へ、誰も来なかったんですか?』
 驚いてまわりでどんちゃん騒ぎを繰り広げている他の先輩たちの顔に目を凝らして見たが、さっそく一気祭りを繰り広げている先輩たちの顔は揃いも揃って若々しく見える。
配属されてから先輩たちの年齢を嗅ぎまわるなどと言う無粋をしたことはなかったから先輩たちの年齢は埒外だったが、赤く染まり出した連中からおっさん臭を嗅ぎ取った事は配属されてから今までの2週間のうちには一度もない。
年若いアイドルと接していると加齢もなりを潜めるのだろうか。
『おうよ。俺の記憶してる限りここ3年くらいはだーれも来てないね新人君は。まあ、理由なんて知れたもんだけどな』
 大江はそこで苦い顔をしてポン酒を煽り、げっぷを一発かまして懐から煙草を取り出した。
新米に向けて一本取り出して『吸うか』と眼だけで問いかけ、新米が首を振ると大江はため息をつき、
『ま、それもいつまで持つかだな。酒だけで逃げようとすると辛いぜこの先』
『ストレス溜まるから他の人たちは来なかったんですか?』
 そこで大江はにやりと表情を変え、新米に探りを向けるような視線を投げた。
「そうだ」と言っているようにも見えるし「違う」と言っているようにも見える。
大江の視線の意味を図りかねて困惑の表情を浮かべた新米に向かって夥しい量の副流煙を吐き出すと、
『そうかもしれないけどな、少なくとも去年も一昨年も採用面接でプロデューサー志望ってはっきり言ったヤツは何人かいたらしいぞ』
『じゃあ、何で配属にならなかったんですかね』
 聞くところによれば大江は765プロデュースが発足した当時からのプロデューサーらしい。
少なくとも不採用の理由を聞いている程度には大江も経営の核に首を突っ込んでいるようだし、ひょっとしたら先輩になったかもしれない他の連中が不採用を食らった理由も聞いてみたい気はする。
 大江は新米のあまりにも安直な理由に再び酒を口に入れ、
『プロデューサーになれればアイドルただで見られるかもとかよ、そんな連中だらけだったらしくてさ。765もそれなりにデカくなったし所属するアイドルも増えたしな、そういう連中が増えたのはまあ仕方ないっちゃ仕方ないんだが』
 大江はそこでへらりと笑い、気が付いたように灰皿に煙草の灰を叩き落とした。
『いやな、勿論そんな事は連中だって言わねえよ。ただな、社長だってプロだ。ある程度場数踏んでりゃ腹の中で何考えてるかなんてそれなりに分かる様になるらしい。社長のお眼鏡に叶ったヤツがこの3年くらい出てこなかったってだけの話なのかもな』
『僕は、お眼鏡に叶ったんですかね?』
 じゃねえの、と大江は言い、気づいたように新米のコップにビールを継ぎ足した。
遠くのテーブルでビール瓶を抱えたどこかの誰かが「自分っ!! 瓶一気っ!! 行きますっ!!」と恐ろしい事を言い、他のプロデューサー連中は他客に混じってやんややんやの喝采でよせばいいのにビール男の蛮行を囃し立てている。
『で、だ。俺としてはお前に聞いときたい事が二つある』
 おぞましいまでの速度でビールを一気飲みしていく男を遠目に眺めながら、大江は薄ぼんやりとした声を出した。
なみなみと注がれた琥珀色に若干ゲンナリとした新米は大江にやつれた声で何でしょうかと返し、ビール男は驚嘆すべき事に2本目の瓶に手を付ける。
『お前、何でプロデューサーになろうなんて思ったの』
 新米と大江を除く8人の視線は見ず知らずのビール男に注がれている。すでに瓶の中身はその4分の1程が失われ、このまま2本目を胃に落としきるのも時間の問題に思われた。
『―――まあ、淡い希望みたいなもんですよ。そんな大した理由じゃないです』
『だからその希望をもった理由だよ。一応俺も先輩社員だしお前のOJTになったしな、そのくらい知っといた方がいいかなと思ってさ』
 たるき亭の不健康な電燈に照らされた大江の顔には、人の恥部を探り当てて喜んでやろうという色は欠片も存在しなかった。
新米はふとビール男とその取り巻きを眺め、
『つまんない話ですよ』
『他人の夢なんざみんなそんなもんだ』
 夢、と言う単語に新米は一度だけ目を閉じ、ビール男に負けないほどの勢いでコップに注がれた酒を一息に飲み干した。
確かにプロデューサーになる事は新米の夢ではあるが、しかし酔いの手助けがなければ己の腹の内を誰かに晒すのは恥ずかしいものだと新米は今更思う。
タコ口の刑で飲みきる事を余儀なくされた瓶から2杯目をなみなみと注いで半分ほどを飲み干すと、そこには顔を赤く染め抜いた茹で立てのタコのような顔のボンクラが一匹出来上がっていた。
『…僕には、やりたい事がなかったんですよ』
 遠くで歓声が上がった。ビール男が2本目を飲み干したらしい。
アルハラも一気の囃子も程度を過ぎれば犯罪である。連中は大丈夫だろうかと脳味噌のごく一部で考えながら、新米は腹のうちに隠れた己の夢の尻尾を追いかける。
『夢なんてなくて、大学の頃はふらふらしてました。ホントに将来のことなんて考えてなかったし、自分が何ができるかなんて考えたこともなくて。これじゃだめだと思っていろんなバイトしたりとかしたんですけど、結局何にもやりたい事が浮かばなかったんですよ』
 無言の大江の酒まみれの視線が続きを促している。新米は再びビールを煽り、
『僕このまま何にも出来ないで終わっちゃうのかな、って思ってました。適当に社会に出て適当に仕事して』
 今にして考えてみれば、自分はそれが嫌だったのだろう。
 何かがしたかったのだ。
 だが、肝心の「何か」の部分が一欠けらも思いつかなかった。
 新米専用になったビールの瓶から3杯目を注ぐと、新米は今度は少しだけコップに口を付け、
『…そんなとき、765のアイドルのライブ見に行ったんですよ。一昨年の2月だったかな、武道館でやったじゃないですか765の単独ライブ』
 大江はああ、という顔をした。765プロデュース課の変遷を辿ると、確かに一昨年の2月には当時所属していた765のアイドル達が感謝祭と銘打って武道館を占拠したことがある。
あの時新米は客であったが、あの時大江はすでにプロデューサーだった。
『大変だったんだぞあれ。2月の第3週の日曜だよな。俺も裏方に駆り出されてよ、もーやれスモークが焚けねえだのミラーボールがベコっただの。マジであん時はハゲるかと思ったね』
 大江の顔には当時を懐かしむ色がある。
新米はそんな大江にふと眩しげな視線を投げ、大江の肩越しに遠くで3本目にトライしようとするビール男が取り巻きから止められている様子を見た。
確かにあれ以上一気などしようものなら急性アル中か何かで死ぬような気がする。
『ラッキーでしたよチケット取れたの。入り口でダイオード配ってたんでタダで貰って。ダイオードなんて初めて持ったんですよあの時。適当に合わせてりゃいいんだろ、なんて根性で見てたんです』
『いい度胸じゃん』
 ビール男が取り巻きの制止を振り切った。日常に何か不満でもあるのだろうか。
 あるのだろう。
おそらくは当人しか分からない深刻な悩みが、新米には慮ることも出来ないような深い深い悩みが、しかし他人が見たら「その程度か」と言われるような悩みがきっとあるに違いない。
人の悩みなど大江に言われるまでもなく「そんなもん」であり、そして「そんなもん」は明日をも知れない当時の新米の両肩を強烈な圧力で抑えつけていた。
『最初は馬鹿にしてましたよ。白状します。でも―――1時間くらい経って、本気でダイオード振ってる自分がいる事に気が付いたんです。周りの連中も本気で太鼓とか叩いてるし、滅茶苦茶でかい垂れ幕が翻ってたし。あの時ですね、何かいいなあって思ったの』
『へえ』
 大江の気のない返事にへらりと笑い、新米はぼんやりと一昨年の己を思う。
 あの時会場にいた連中は縁も所縁もない赤の他人だらけであった。
が、たかだか1時間程度で赤の他人だらけだった客席の連中は同じような動きでダイオードを振っていたのだと思う。
 思うのだ、誰かの悩みなど他の誰かにとってみれば「そんなもん」であり、決して他人とは交わるはずのない「そんなもん」であり、それは恐らく一生共有することのないそいつ個人が個人で解決すべき問題であり、決して交わることのない連中はしかし、あの武道館の客席でひとつになっていたのだと思う。
 そして、決して交わることのない連中に「夢」を見せたのは、他でもなく、
『アイドルっていう存在が、あの時会場にいた僕らに夢を見せてくれました。夢なんかなくても、アイドルを見ている間は夢が見られる。―――なんだか「アイドル」が羨ましくて。そんな風に人に夢を見せられるなんていいなあって思ったんです』
『この流れだとお前アイドルになるじゃないか。何でプロデューサーなんだよ』
 大江の物言いに新米は再び黙し、飲みかけのビールを一気に空けた。
お、と言う大江の声に新米は薄暗い笑みを零してビール男に視線を放り、今まさにアルコールと肝臓の熾烈な戦いが繰り広げられているであろう己の体内を思う。
『…人に夢を与えられるなんて、僕には無理ですよ。だって夢なんて僕自身が持ってなかったんですから。だから、』
 酔いがいい感じに回ってきた。脳味噌の奥がジンジンとしびれに似た麻痺を訴えてくる。
新米はまだアルコールに侵されていない脳みその手前側で腹の奥底に仕舞いこんでいた去年の初めの高木社長との一対一を思い出す。
『だから、せめて応援したかった。夢を持って進もうとしてる人たちを応援したかったんです。僕が持ってないものを持ってる人たちがせめて胸張っていられるように、裏方でも何でもいいからそういう人たちの事支えたいと思ったんです』



SS置き場に戻る      声に戻る                その11へ      その13へ

inserted by FC2 system